セラフィット
概要
複合酸化物合成技術を応用し、リン酸タングステン酸ジルコニウム(Zr2WO4(PO4)2)の粉末を合成しました。
熱膨張係数は、-3 ppm/Kと負の勾配を示す材料です。
高精度が求められるデバイス材料において、負熱膨張材を各種材料に配合、コンポジット化することで熱膨張を抑制し、温度による材料の寸法変化を低減することができます。
- セラフイット(微粒タイプ)のSEM写真
- 熱機械分析(TMA)によるセラフィットの熱膨張性評価結果
セラフィットの物性
BET (m2/g) |
平均粒子径 (D50:μm) |
真比重 (g/cm3) |
かさ比重 (g/cm3) |
|
---|---|---|---|---|
微粒タイプ | 5.70 | 1.3 | 3.9 | 0.6 |
粗粒タイプ | 0.15 | 18.9 | 3.9 | 1.3 |
特徴
- 1樹脂やガラス等、基材を選ばずに配合可能
- 2配合量に応じた熱膨張抑制効果を確認
- 3基材の種類によっては、複合則(Rule of Mixtures)を上回る熱膨張抑制効果が期待できる
- セラフィットを複合化したエポキシ樹脂硬化ロッドの温度変化に伴う寸法変化比率(30℃での長さを基準)
- セラフィットを40 vol%複合化したエポキシ樹脂硬化ロッドの寸法変化比率におけるROM近似結果と実測値との差異
研究開発についてのお問い合わせはこちらから