女性社員対談

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  • 3名の女性社員に集まってもらい、子育てしながら働くことについて語り合ってもらいました。


    写真左より

    S.N 総務人事部 2016年入社


    M.A 回路材料研究部 2008年入社


    C.T 総務人事部 1999年入社(中途)

     
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はじめに

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C.T

お忙しいところありがとうございます。
今日集まってもらったのは、最近「人的資本」という言葉を耳にする機会があると思いますが、これは人材を「資本」と捉えて、その価値を最大限に引き出すことで、企業価値を向上させるということです。
社員が育児や介護をしながら働くといった多様化する働き方に会社が対応することで、例えば社員の育児離職を防いで人材の流出をおさえたり、また、社員の働きがいを向上させて、組織の力を強めていくことができると考えています。
当社としても、「自己申告制度」を活用したり、労働組合との「人事制度委員会」を通じて、こうした職場環境の改善に取り組んできました。
そこで、今日は、子育てをしながら、働いているM.Aさん、先日育児休業明けて、まさに、これから子育てしながら働いていこうとしているS.Nさん、あと育児がひと段落した私を含めた3人で、日本化学で子育てしながらの働き方について話していきたいと思います。

育児休業の取得について

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M.A

C.Tさんは、いつ頃出産されたのですか?

C.T

1人目は2002年で2人目は2006年。
2人とも育児休業を取らせてもらいました。
当時、事務系総合職では初めてだったと思います。
当時は結婚や出産を機に退職するのが当たり前の世界だったので、私のようなケースはあまり前例がなかったですね。

M.A

育児しながら仕事を続けることに周りの反対みたいなものはなかったですか?

C.T

面と向かって反対されたことはありませんでしたが、育児休業で休めば、周りの人に迷惑をかけることになるから、妊娠したことは、なんとなく周りの顔色見ながら、ぎりぎりまで打ち明けられなかったです(笑)
そんな時、すでに育児休業を取っていた技術系の先輩社員から子どもが大きくなったら、働いていることはよかったと思うよと言われて、背中を押された感じです。
M.Aさんの頃はどうですか?もう育児休業を取るのが当たり前みたいな感じですよね。
遠慮なく取れました?(笑)

M.A

自分の職場で育児休業をしている先輩女性社員がいたので、取り易かった面はありましたけど、なんとなく負い目というか、ホントに休んでいいのかなぁと漠然と思うことはありましたね。
結婚や出産で辞めていく女性もいましたし。

C.T

まだ、そんな感じだったんですね。

M.A

あと、化学メーカーなので女性社員が少なくて、特に私は研究開発じゃないですか。
職場に女性がホント少ないので、直属の上司や周りの人が育児に関する制度を知らないんですよ。
それで苦労したことはありました。
自分で社内規則を調べたり、それこそ総務人事部のC.Tさんにいろいろ相談して、それを上司に言うみたいな感じでしたね。

C.T

そうですよね。
当時、女性社員の育児休業の説明は、私が一手に担っていましたから(笑)

M.A

上司からは、いつから、どのくらい休むの??ってよく聞かれました。
私が抜けた穴をどう埋めるか、上司は必死だったと思います(笑)

C.T

S.Nさんはどうですか?

S.N

私は3年前に育児休業を取りましたが、もう休むのが当たり前の雰囲気でしたね。
さっきC.Tさんが妊娠したことを会社に伝えるの躊躇したとおっしゃってましたが、私は全く抵抗ありませんでした。

M.A・C.T

時代が違いますね(笑)

S.N

周りの女性で専業主婦の人はいないですよ。

育児休業からの復職について

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C.T

私は、育児休業明けで、元の部署に戻って来ることができましたが、仕事の内容は変わりました。
1~2年休んだことで、焦りはありましたね。

S.N

焦りというと?

C.T

長い間、仕事を離れていたので、前のように仕事をこなせるか不安でしたし、そのせいで周りに迷惑をかけちゃいけないと思っていました。
将来のことを考えるというよりは、目の前のことを一生懸命やろうと必死でした(笑)

M.A

私は3人出産したので、その間はどちらかといえば研究開発の補助的な仕事に従事していました。
3人目の育児休業明けで、ようやく一人でテーマを持って働くことができました。
入社して14年になりますが、初めて途切れなく5年連続で働いています。

S.N

研究開発業務は、やはり長期間携わらないと難しいですか?

M.A

そうですね、一つのテーマをずっと続けるから、できれば切れ目なく携われた方がいいと思います。
でも、復職しても、子どもが小さいうちは、工場での試作やお客さんのところに行って話を聞くといった出張にはなかなか行けませんでした。
特に宿泊するような出張は難しかったです。
ただ、そのあたりは上司を含めて周りの人にも理解してもらっていました。
今は一番下の子が小学生になったので、宿泊を伴う出張にも行けるようになりました。

C.T

総務人事部で企画する階層別教育も、前は2泊3日の合宿形式の研修でしたが、子育てしている社員から出席できないという声がありましたので、通いの研修に変更しました。
配偶者や親御さんの援助が無いと宿泊する出張や研修に参加するのは厳しいですよね。
会社として今後はそういった配慮をする必要があると思っています。
前例にとらわれてしまって、無理な働き方をしてもらうのは申し訳なく思います。

S.N

私は入社して経理部で4年働いて、育児休業に入りましたが、元の職場に戻るのは、正直子育てしながらでは難しいなぁと思っていました。

C.T

時間的にですか?

S.N

そうですね、ボリュームもあったのでフルタイムじゃないとできないと思っていました。
短時間勤務するつもりでしたから。
それに財務グループで送金などをしていましたので、送金日に子どもが熱出して休んだら他に誰がやるのか?ってなりますしね。
色々仕事を任せてもらえるのはうれしいのですが、逆に責任もあるので、簡単に休めないって思います。

C.T

なかなか難しいですよね~。
S.Nさんは経理部から育児休業明けに総務人事部に異動したわけですが、ちょうど良かったですね。

S.N

そうなんですよ。
それに総務人事部での上司がC.Tさんで、育児に対する理解もあるので、とっても働きやすいです(笑)

子育てしながら働くことについて

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C.T

最初に言いましたが、うちの会社の育児に関する制度は法定以上になっています。
例えば短時間勤務は法定では3歳未満までなんですが、うちは中学校入学前まで使えます。
だいたい学童保育が小学校3年生までじゃないですか。
それに合わせて短時間勤務も3年生までというところもありますが、うちは6年生まで短時間勤務が使えます。

M.A

私は家が会社に近いし、できるだけフルタイムで働きたかったので、時短勤務にはしませんでした。

S.N

親御さんが手伝ってくれたんですか。

M.A

少しでした。ほとんど旦那と2人3脚でやってきた感じです(笑)

S.N

羨ましいですね~(笑)
私は時短勤務をしていますし、母親にもだいぶ頼っています。
なんとなく6年生まで時短勤務はできると思うと、安心はしますね。

C.T

うちで時短勤務をとっている女性社員は、80%くらいです。
結構使ってます。
他には看護休暇を有給化して取りやすくしたり、保存年休(積立年休)を子どもの看護や学級閉鎖、学校行事でも使えるようにしています。
看護休暇は結構利用され始めてきてます。

M.A

子どもって、いつ熱を出すか分からないじゃないですか。
そのために有給休暇を使わないで残しておくんじゃなくて、しっかり休んでリフレッシュするために有給休暇は使って、それ以外で家族のためにお休みを取れる制度があるのはいいですね。
とは言え、子どものことで休みを取るというのは、なんとなく後ろめたさがあります。

C.T

そうなんですか?堂々と休みを取っていいんじゃないですか。

M.A

研究開発はどうしても男性社員の割合が多くて、男社会って感じがするんですよ。
そのなかで子どものために休むって言いづらさもあるし、気をつかってしまって。

C.T

上司が無言のプレッシャーをかけているわけじゃないですよね?(笑)

M.A

職場の人は理解してくれています。私個人の気持ちの問題です(笑)

C.T

M.Aさん世代でもそういう感じなんですね~。
うちは男性社員の割合が大きいですが、男性社員にも積極的に育児に関わってもらえるよう産後ママ支援休暇や配偶者出産支援休暇もあります。
配偶者出産支援休暇の2022年度取得率は100%でした。

M.A

保育園の送り迎えをしている男性社員も見かけますしね。
今は共働きの人も多いので、子どもの熱が出たとき、男性がお休みすることも多いと思います。
男性社員ももっと休んで欲しいですね(笑)

S.N

私が保育園に送り迎えに行くと、ほとんどパパさんが来てますよ(笑)

C.T・M.A

良い時代ですよね~(笑)

C.T

プライム市場に上場する企業の役員について2030年までに女性の比率を30%以上にする必要があるので、うちもどんどん女性社員を増やしていく必要があります。

M.A

期待しています。そうすると休みが取りやすくなるかもしれませんね(笑)

実際、子育てしながら働いてみて

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S.N

子育てしながら働くために会社がいろんな制度を準備してくれているのは分かったのですが、お2人が実際働いてきてどうですか?苦労しましたか?

M.A

私は子どもが3人いるので、10年以上みなさんが残業しているときでも早く帰っていました。

S.N

職場のみなさんが忙しそうにしているところを早く帰るのは申し訳ない気がするんですけど。

M.A

そういうこともありますが、とりあえずコソコソ帰るんじゃなくて、「お先です!」と元気にあいさつして帰るといいですよ。
すると、自分もまわりも気持ちいいと思います(笑)

C.T

そうですよね。
そうするとだんだんまわりの人が協力してくれるようになりますよ。
M.Aさんはさっき休みがとりづらいと言ってましたが、きちんと定時には帰っていたのですね(笑)

M.A

そうですね。
やはり子どものお迎えに行かなきゃいけないので、ピシッと帰りました(笑)
だから会社にいる時間は貴重なので、研究に没頭していますね。

C.T

残業できないから必死に時間内で仕事を片付けようと思いますよね(笑)

S.N

分かります。
無駄なおしゃべりとかできませんよ。
一分一秒が惜しいと思っちゃう。

C.T

労働生産性は高くなりますよね(笑)

M.A

子どものことで休みにくいとは言いましたが、やっぱり子どもが熱を出して急に休まなきゃいけない時があるので、職場では案件の見える化をして、仕事がまわるようにシフトを組んでもらいました。

S.N

私も理解ある上司のC.Tさんのおかげで早く帰れています。
「もう時間だよ」と言ってくれます。
打ち合わせが入りそうになると「S.Nさんは時短なので」と、まわりに言ってくれたりして、帰りやすいです。

C.T

私の頃は今ほど制度が充実していませんでした。
子育てしながら仕事するのが大変な時代ではありました。
けれど、そんなとき、周りに弱音を吐いたりすると、「大変だよね」とか「無理しなくていいんだよ」と返してくれる。
だから、「もう少し頑張ってみよう」って、いつのまにか今に至ってしまいました(笑)

M.A

こちらが弱っているときに背中を押してくれるんですよね。
後ろでサポートしてくれる人がたくさんいます。

S.N

まわりの方がみなさん優しいので、安心して働いていけますね。
お2人の話を聞いて、不安が解消されました。
これからも働いていけそうな気がします。
頑張っていく元気をいただきました。
ありがとうございます。

結婚・出産を控えている女性社員に向けて

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C.T

最後に結婚・出産を控えている女性社員に向けてひと言お願いします。

M.A

私は研究開発の仕事がやりたくて、この会社に入社しました。
3人目の出産を終えて、ようやく本腰をいれて研究の仕事ができるようになって5年が経過しました。
正直、ここに至るまで、子育てが忙しくて、ストレスを感じる暇も無いくらいでした(笑)
研究テーマを任せてもらえるのはとても嬉しいし、やりがいも感じています。
がんばって会社を辞めないで良かったと思っています。
なので、あきらめないで、やりたいことに積極的にチャレンジして欲しいですね。
それに一生懸命やっている姿を見れば、職場のみんなが自然とサポートしてくれます。

C.T

そうですね、子育てしながら働きやすいように会社の制度も充実してきましたし、あとはやる気だけですよね(笑)
M.Aさんのように研究開発一筋というのもいいですけど、やりたいと手を挙げれば、割とやらせてもらえる会社だから、ライフスタイルに合わせて、いろんな仕事にチャレンジしてみるのもいいと思います。
自分が何に向いているのかなんて、自分じゃ結構分からないこともありますからね(笑)

S.N

そうですね。
どんな仕事にしても、できるだけ続けていきたいですね。
お2人のお話を聞いていると、仕事を続けることでキャリアアップしている感じがします。
継続は力なりって言いますよね。

C.T

会社が人的資本の価値を向上させようと考えているので、子育て世代の人たちが働きやすい職場環境が揃ってきたんだと思うんです。
これはとても良いことで、私は総務人事グループとして、これからも女性社員が働き続けることができるよう制度をもっと充実させていく必要があると思っています。
女性社員の割合を増やしていくためにも、育児離職をさせないようにしていきたいです。

S.N

頼もしいです(笑)

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